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防雪柵の仕組み SNOWFENCE

防雪柵の仕組み
日々、発達する北国の道路交通網。 私たちの生活に大きな位置を占める最も大切なライフラインと言えましょう。
この道路を過酷な雪と風の害から守っているのが各種の柵や網。
厳密な調査と研究開発、実験の中から得られた貴重なデータを生かして製品化されるこれらの機器は、私たちの生活を守るテクノロジーの結晶。
当社はこれらの機器をとおして、安全で快適な生活を提供して参ります。

吹止型防雪柵-自立式忍返吹止柵

一般的な表現として1/3有孔の構造を有した忍返部を有する模型による可視化実験です。 忍返部の有無による効果について、近年の研究では効果を左右するものではないとの報告がなされています。よって直立型の吹止柵の設置が増えてきている傾向にあります。 特性として、有孔板より吹き出た雪は速度差により下方向に流れを作り渦の形成と共に防雪柵の道路側に堆積を生じます。この型式の防雪柵を設置する場合、堆積を生じる部分だけ道路から離して設置する必要があります。その目安として路肩から6.5~10.0m(柵高さの2倍)離すこととしています。

高性能防雪柵-自立式誘導板付忍返柵

誘導板と忍返部を有する模型による可視化実験です。
吹止柵の特性(欠点)である道路側の下方向に流れる渦流を軽減し、上層を流れる風速の速い領域に合流(吸寄せられる)する割合が多くなる為、道路の全体に堆積する雪の量が減り、更に道路側の下方向に流れる渦流の軽減は防雪柵の近傍に堆積する雪の量が減りますので、路肩に設置することが可能になります。その流れを確認してください。

吹止型防雪柵-自立式直立吹止柵

一般的な表現として1/3有孔の構造を有した直立型の模型による可視化実験です。
近年、設置される事例が増える傾向にありますが吹止柵の欠点である道路側の下方向に流れる渦流の改善はされていません。よって道路側の防雪柵近傍に雪丘が形成されますので路肩から離して設置する必要があります。又、道路の全体に堆積する割合も多くなります。

自立型吹払式防雪柵

防雪板の角度が28°に設定されており下部空隙を1.2m柵高さ3.5m級の模型による可視化実験です。
吹き払い柵は一般的に柵高さの2~3倍程度の吹き払い範囲を有すると言われています。
その範囲をこの可視化実験で確認してください。